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老舗探訪(第1回)について

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「百年謹製」老舗探訪(第1回)


百年謹製のスタッフが、創業100年以上の老舗さんにお邪魔し、社長さん、職人さん、そして老舗のある「街」を紹介する企画シリーズ「百年謹製 老舗探訪」。その第1回目として、今年で創業106年を迎えた和歌山県海南市下津町にある紀陽除虫菊株式会社さんにお邪魔しました。

紀陽除虫菊株式会社(和歌山県海南市下津町)

-会社にお邪魔する前に、紀陽さんのある和歌山県海南市下津町を散策しました-

散策に先立ち、和歌山県海南市について(勉強していきましたので)紹介させて頂きます。海南市は、平成17年4月1日に旧海南市と旧下津町が合併して誕生した、人口約6万人の市で、面積は101.06平方キロメートル。和歌山県の北西部に位置し、北は和歌山市・紀の川市、東は紀美野町、南は有田市・有田川町に隣接し、西は紀伊水道に面しています。

海南市は、熊野古道が南北にとおり、古くから熊野古道の要衛の地として栄え、熊野九十九王子(※1)の中でも特に格式が高い五躰王子のひとつで熊野聖域の入り口とされる「藤白王子(神社)」があります。また、国宝に指定されている「長保寺」(※2)、「善福院釈迦堂」(※3)など多くの歴史的遺産を今に伝えています。

四季を通し温暖な気候に恵まれていることから、南部ではみかんやびわの栽培、東部では桃の栽培も盛んです。特にびわや本貯蔵みかんは(海南市)下津町地区の名産品で、全国的に知られています。紀伊水道を臨む沿岸部では、シラスや鱧、ワカメなどの海の幸にも恵まれています。

また、日本四大漆器の一つである「紀州漆器」の産地として知られ、経済産業大臣から伝統工芸品の指定を受けている海南市黒江地区は、伝統的な町家づくりの町並みが大変美しいことでも知られています。

(※1)熊野九十九王子とは、12世紀~13世紀にかけて、皇族・貴人の熊野詣に際して先達を務めた熊野修験道の行者が祀った熊野本宮大社に対する王子(神社)のことで、熊野古道に間を置いて1社ずつあります。なお、王子と云うのは、大峯山等で修行を行う行者を守護する神仏が、童子(王子)の姿で現れることが多いので、祀られている神のことを王子と云い、また、九十九とは、実際の数のことでは無く、「数が多い」という意味ですが、実際、最盛期には、100 近くの王子(神社)があったそうです。なお、九十九王子の中でも特に格式の高い王子を五躰王子(1.大阪府泉佐野市の「樫井(籾井)王子」、2.和歌山県海南市の「藤代王子」、3.印南町の「切目王子」、4.上富田町の「稲葉根王子」、5.中辺路町の「滝尻王子」)といいます。

(※2)長保2年(1000)、一条天皇によって建立されたと伝えられています。江戸時代には紀州徳川家の菩提寺となり、将軍となった5代吉宗、13代慶福を除く歴代の藩主が静かに眠り続けています。本堂・多宝塔・大門はともに国宝に指定されており、この3点が国宝というのは全国で奈良の法隆寺と長保寺だけです。

(※3)建保2年(1214)栄西禅師によって創建された禅宗寺院で、禅宗様の釈迦堂は国宝に指定されています。鎌倉時代後期の典型的な禅宗様式の建築で、静けさの中にがっしりと落ち着いた風合いをもっています。

-「風光明媚」という言葉が似合う美しい街 -

もっと沢山の時間をとって赴けばよかったと帰りの新幹線の中で後悔しきりの素敵な街でした。

「風光明媚」という言葉は聞きなれた言葉ですが、海南市を訪れた日は、秋の爽やかな日だったこともあり、(紀陽さんのある海南市下津町まで向かう途中に訪れた)塩津、戸坂の小さな漁村の美しさには息をのみました。

紅葉へ向かう山肌に立ち並ぶ家々、秋の日差しにキラキラ輝く海、遠い南仏の海岸線の小さな街のようでもあり、古くから見慣れた郷愁を感じさせる素朴な絵画のようでもあるその景色は、「風光明媚」では語り尽くせない美しさでした。

そして、散策の最後に下津町にある(先に紹介した)国宝「長保寺」を訪れました。平日の午前中だったこともあり、少し冷たい秋の凛と澄んだ空気の中に、こうした場所の圧倒的な静寂の中にだけにしかない「荘厳」という「音」を感じながら、紀州徳川家の時代に思いを馳せました。

短い半日だけの旅でしたが、道中、すれ違う人の多くが「こんにちは」と、話しかけて下さいました。みかんをくださったお年寄りの方もいらっしゃいました。熊野古道の入り口とされる街であることが、そんな方々の笑顔や優しさからしみじみと伝わってきます。

午後の暖かな日差しに変わるのを感じながら、都会では見上げることの少ない"本当の青空"を何度も見上げながら、紀陽さんに向かいました。

-「こんにちは!百年謹製です!」-

大きな体に(年下の私が言うのは大変恐縮ですが)人懐っこい笑顔で、紀陽除虫菊株式会社 小久保好章社長にお出迎えを頂きました。

-本日は、お忙しい中お時間を頂きまして本当にありがとうございます-

小久保社長 「こちらこそ、遠いところようこそお越しくださいました。」

― 実は、本日、こちらにお邪魔する前に、下津の町を歩かせて頂いたのですが、本当に穏やかで美しい街々と、歴史的面影に、大変感動いたしました―

小久保社長 「弊社は、東京にも営業所があるので、わたしも立場上、東京はもちろん、海外に出向くことも多いのですが、そんな中、この下津に戻ってくると本当に心が安らぐんです。後ほどご案内しますが、今から107年前の明治43年に個人会社紀陽除虫菊商会として"この地で"蚊取り線香製造業をはじめたのが弊社のはじまりです。その際に、商売や流通に便利な大きな町の近くではなく、敢えてこの自然豊かな場所に工場を構えた創業者の想いが、今では色々な意味で本当によくわかります。」

-まず、細かなお話をお伺いする前に、御礼をお伝えしたいと思います。小久保社長は、「百年謹製」の企画が持ち上がった初期の段階から、この企画にご理解を頂き、多大なお力添えを頂きました。本当にありがとうございました。-

小久保社長 「手前味噌ですが、100年以上続く企業には、それなりの苦労・経験・知恵が沢山あります。その物語は1社だけでもきっと一冊の本が書けるほどにあると思います。百年謹製の企画を伺ったとき、そんな創業100年以上の会社のたくさんの物語が"ひとつの場所"に集まることを想像しました。それは、なんてロマンのあることなのだと感動したのです(笑)。名実ともに、ものづくりNipponを支えてきた企業が一同に介するなんて、本当に素晴らしいことだし、個々の力はたとえ小さくても同じ志を抱いたものたちが"集まる"ということで生まれる力は、大きな力になると信じていましたので、これからどんな"物語"に触れることが出来るのかを、今ではわたしが一番楽しみにしているくらいです。これからも出来る限り応援させて頂きます。」

-ありがとうございます。さて、小久保社長は兼ねてより、「わたしたち(紀陽除虫菊)は"変えてはいけないもの"と、"変わらなければいけないもの"、そのどちらも大切にしている」と仰っています。その想いは御社の中で具体的にどのような形になっているのでしょうか?-

小久保社長 「少し想像して欲しいのですが、100年前に誕生した"もの"が、当時のまま、今尚、時代を超えて愛され続けているって、すごいと思いませんか?(笑)。そうした"もの"って、"もの"を超えてもはや日本の伝統文化だとさえ思っています。」

-伝統文化というキーワードは、いわゆる"変えてはいけないもの"につながりますね-

小久保社長 「そうです。伝統文化というものは、時代と共に移り変わる様々な価値観の中に生きた人々が、なぜか同じ価値観でそれを"大切なもの"とか"素晴らしいもの"と感じて、受け継いできたものです。ですから、そういう"もの"は、わたしたちもまた"変えずに"未来へ残さなければいけないと思っています。」

-まさにその象徴が、御社の社名にもなっている天然除虫菊にこだわった蚊取り線香といえるのですね?-

小久保社長 「(笑)そのとおりです。おそらくみなさんが、一般的にイメージされる蚊取り線香は緑色の渦巻きだと思います。しかし、元来、蚊取り線香の元になっている天然除虫菊を粉化したものは、茶色です。あの緑色は、実は後から人工的に着色したものです。約130年前に、天然除虫菊の花の黄色い部分に人体には影響がないのに、虫だけが嫌う成分が含まれていることがわかり、茎を火にくべるだけで防虫効果があることで一躍注目を集めました。しかし、その普及により、天然除虫菊が大量に採取され入手が困難になります。そこで、多くのメーカーは、除虫菊の成分を化学的に作り出すようになります。それが、おそらく多くの方がイメージしている緑色の蚊取り線香です。」

-わたしが、イメージしたのもまさにそれです(笑)-

小久保社長 「でも、その一方で、線香の煙は、当然人間も吸い込むわけで、ならば自然の除虫菊に限ると言って、天然除虫菊を主成分とした蚊取り線香だけを使い続ける人たちがいなくなることはありませんでした。100年もの間、そんな方々のために作り続けてきたのが、弊社の"夕顔"という蚊取り線香です。いま、小さなお子様のいるご家庭などで改めて見直され、今年の夏は数年前の倍以上の出荷をさせて頂きました。」

-私の気のせいかもしれませんが、「夕顔」に火をつけると、故郷を思いだすあの蚊取り線香の懐かしい匂いとは別に、なんか「いい香り」がするのですが-

小久保社長 「おっ!嬉しい気付きですね(笑)。実は、企業秘密ですが(笑)紀陽の名産である天然のみかんを入れているのです。」

-えっ!蚊取り線香の中にですか!-

小久保社長 「はい。紀陽の地で100年除虫菊蚊取り線香を作らせて頂いた会社として、紀陽らしさを皆様に届けたいと願い、そこから生まれたアイデアでした。」

-"変えてはいけないもの"と"変わらなければいけないもの"の融合ですね-

小久保社長 「そうですね。いわゆるこの伝統と革新は、商品にもっとも具体的に表れています。例えば、"伝統"という意味では、実は、現在の制汗パウダーが作られる前にも日本には天然制汗パウダーがあったんですよ。それは、天然の瓜(うり)の根からつくられた粉(天花粉)です。天花粉は、京都の舞妓さんたちの間では、古くから必需品として愛用され続けていましたが、一般的は、知らない方の方が多いと思います。でも、天花粉は、汗は吸収するけど、汗腺をふさぎにくいという特徴を持っていることから、近年の健康志向の飛躍的な高まりの中で、蚊取り線香と同じように、見直されているんです。やはり自然のものはすごいんですね。この"天花粉(てんかふん)"も蚊取り線香と同じようにずっとコツコツ作り続けてきました。"本当に良いものは、必ず受け継がれる"というわたしたちの"変わることのない"誇りです。」

-一方、2つの工場とは別に、立派な研究センターがありますね。これはまさに"変わらなければいけないもの"への象徴ですね-

小久保社長 「そのとおりです。例えば、今ではポピュラーになった"入浴剤"ですが、実は日本ではじめて"入浴剤"という商品を世に送り出したのはわたしたちのノボピンという商品なんです。志賀直哉の小説の中にもノボピンという言葉が出てきます(笑)。その日本の元祖入浴剤ノボピンも生産を続ける一方で、発生した炭酸ガスをお湯の中で重炭酸イオンに変えて空気中に逃げないようにした重炭酸湯入浴剤バーデンタブなどは、最新科学の推移を集めた製品になっています。驚くほど体の芯から温まるので、筋肉や疲労の回復に良いと好評を頂き、今では、ガンバ大阪さんやお相撲さんなど、プロのアスリートの方にもご愛用頂く製品になりました。また、近頃、歯周病の原因になる歯周病菌のほとんどを死滅させると大変話題になった乳酸菌L8020ですが、わたしたちは話題になる随分前から、L8020マウスウオッシュを世に送り出していました。いまは、生産が追い付かないほです。」

-いま、ご紹介頂いたバーデンタブに、日本古来の天然"ゆず"や"よもぎ"を加えたのが、現在、百年謹製とのコラボ商品で開発して頂いている"潤肌温湯"ですね-

小久保社長 「はい。最新科学と日本で古来から親しまれてきた薬用植物との出会いです。」

(このあと、工場と研究センターをご案内頂きました。)

-稚拙な表現しかできずに申し訳ありませんが、職人さん、工場の方々、研究室の方々、みなさん生き生きと、真剣なまなざしでお仕事をされている姿が印象的でした-

小久保社長 「ありがとうございます。みんなの中に"変えてはいけないもの"への誇りと、"変わらなければいけないもの"への挑戦という息吹が染み込んでいると思っています。」

-今日は、下津町という素敵な街を歩き、そして、1世紀にわたりこの地で伝統と誇りを守り続けている御社の皆さまにお会いさせて頂き、本当に素晴らしい体験と勉強をさせて頂きました。本当にありがとうございました-

小久保社長 「こちらこそありがとうございました。わたしも、今回ご縁を頂き、百年謹製に参加できたことを本当に嬉しく思っていますし、おなじく100余年の刻(とき)を刻まれてきた100年企業の皆さまと一緒に仕事ができることを誇りに思っています。」

正門までお送りいただいた小久保社長の背中越しに見えた紀陽の素晴らしい夕焼けをずっと忘れません。

小久保社長、紀陽除虫菊株式会社の皆さま、お忙しい中本当にありがとうございました。

紀陽除虫菊株式会社ラインアップ

百年謹製 潤肌温湯
(重炭酸イオン薬用入浴剤)
全2種 35g
300円(税抜)

夕顔(高級天然除虫菊
蚊取り線香)
10巻
500円(税抜)

あせしらず
(布袋入 天然てんかふん)
100g
920円(税抜)

Barden Tab
(重炭酸イオン薬用入浴剤)
全2種 100錠
各6,500円(税抜)

ノボピン
(日本初の入浴剤)
480g
1,800円(税抜)

L-8020乳酸菌
マウスウォッシュ
(ボトルタイプ500ml・
ポーションタイプ22個)
全4種
各1,000円(税抜)


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